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なぞの巨人
土曜日、春の日差しを感じながら日本画の三瀬夏之介さんの展覧会「冬の夏」を拝見しに出かけました。
2006年にMOTアニュアル「日本画」から「日本画」へ で初めて作品を拝見してからすっかり三瀬さんの作品が好きになりまして、ずっと気になりながらもなかなか観に行く機会を逃していたのですが、今回東京にいらっしゃることを知ってやっと再会できました。

展覧会が行われている佐藤美術館というところは今回初めて知りました。日本画の展示が多いのかな。
千駄ヶ谷のほうにある一見普通のビルです。スペースもそれほど広くはないのですが、1階がチケットを扱う受付で、3、4階が展示室、2階はハガキやパンフレットなどがあるミュージアムショップになっていて不思議な充実感があります。

私が訪れた日は三瀬さんご本人がいらして公開制作が行われる日でした。
エレベーターで4階に着くと、もう美術館の学芸員さんがマイクを持って話をなさっていました。
多くの観にいらした人達の間から覗き込むと、学芸員さんの足もとに大きなしわくちゃの和紙が狭いフロアーと壁の作品に持たせかけるように無造作に広げられていて、その上に三瀬さんがこれまた無造作な感じで座っていらっしゃいました。

下に敷かれた和紙にはあらかじめ銀と墨で渦巻くようななにかが描かれていて、そこに描いた絵やこのときは手でちぎった地図なんかをのりで貼り付けていたようです。三瀬さんの手もとには硯と細い筆。墨を飛ばすようにしたり、ちょんちょんちょんっと点や線を描いたりしながらなにやら山のような部分を描いているようでした。
周りを参加者が取り囲んでいろんな質問や雑談を交わしながら、なんともイイカゲンに制作する三瀬さんでしたが、そこに描かれてゆく絵が魅力的で唸りました。普段、高校で先生をなさっている三瀬さんは、よく学校の美術室で生徒と今日のように話をしながら制作していらっしゃるのだとか。

大きな作品は何日にも渡って描かれるそうですが、一日の制作の終わりに作品の中に小さな建物を描いてそこに三瀬さんは泊まることにしているそうな。自分の絵の中に入り込むなんて、私はいままで思いつかなかった。真似してみようと思いました。
あと、寝ている間に絵が勝手に変化してるというお話もなさって、私も経験有りなのでおおきく頷きました。朝起きたら違う絵になってることってよくあります。

さて作品です。
これまで人類が築いてきたあらゆるものが破壊されて崩れ落ち、神々によって支配される世界。天も山も里も海もみんなごった返すその世界は、恐ろしくもすがすがしく浄化されて、生き残った人間達は身の丈にふさわしい暮らしを営む‥。そんなことを想像しながら長い屏風を眺めているうちに、これが紙の上に描かれた作られた世界だということを忘れてしまった。私もこの絵の中に少し入り込めたかも。

もうひとつ、「増殖」という言葉が浮かんできます。
十一面観音の頭部のようにいろんなものが、五重塔のようなものや謎の巨人も増え続る。たくましいチカラを感じました。

三瀬さんの作品って表現の仕方が一貫しているような気がします。
作品を全て観たわけではないのでなんとも言えないのですが、これは三瀬さんだなとすぐ判るような、繰り返されて成長を続けるような一貫性を感じたのです。
私の勝手な思い込みと感想ですが、やっぱり素晴らしかった。
三瀬さんの勉強机(?)のような一画や立体作品も展示されていて落ち着く空間でした。
普通のギャラリーと違って、入場料として一般500円、学生300円が必要です。
もしよかったら是非。

このところ、原因不明のパソコンでのインターネット接続不調が起こります。
これといって何もしていないのですが、急に接続できなくなっていろいろ調べているうちに気づくと繋がってたり、それでもダメだったり‥。いったいなぜでしょうねえ。
今日もやっと繋がってほっとしたのですが、不安なので近々プロバイダーに問い合わせてみます。

JUGEMテーマ:アート・デザイン
| 展覧会など | 23:21 | comments(4) | trackbacks(1) |
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コメント
奈良在住の方なんですね。
成程、ああいう町で創作活動を続けている画家にとっては、ああいう世界は日常に通ずるのでしょうか。
スケールが大きいですね。大仏級。
例えば、時間の流れも違うのかも知れませんね。
やはり、巨人なんですね(Gじゃないですよw)。

それはそうと、どうですか、例の準備は!
案内を送っていただき、ありがとうございました!
いよいよですね!
準備万端ですか?
楽しみにしています!
| higouti | 2009/02/09 6:49 AM |
♪higoutiさん

私が奈良に興味を持ったきっかけが三瀬さんなんですよ。
絵には大仏や富士山やUFOやキリスト教を思わせる建物まで、いろいろ盛り込まれています。
奈良の底力を感じます。

猿沢池近くのお土産屋さんが並ぶ通りを夕方歩くのが好きです。
あぁ‥higoutiさんのせいでまた奈良へ行きたくなっちゃいましたよ。今年も行けたらいいなあ。
しかし今は沖縄も気になりますな!

例の準備はですね、まだ描いてます‥。
あせってまーす。
| モコ | 2009/02/09 5:27 PM |
奈良発のアートって、過去・現在と、脈々と続いているのかも知れませんね。
京都と比べると色味の少ない町ですが、「奈良力」とでもいうような、秘めたる力があるのでしょうか。
映画とかね。

夕方の猿沢池は、たしかにいいものですね。
寝ぼけたような商店街を、春、夏、秋、冬と、本当によく歩いたものです。
モコさんは「森」の奈良漬けをお土産に買われたんですよね。
うちも去年の夏は取り寄せました。
あれが渋い味で、おいしいんだ。
ちょっと他には無い味ですね。

行きたいですね、奈良。
遭いたいですね、せんとくんw

しかし、沖縄も気になりますねw
行ってしまいたいほどですww
背番号25の応援用ユニ買おうか迷ってますwww

例の準備、最後の最後まで頑張ってください。
心配しなくても、絵の神様は、ギリギリになって降りてくるものですw
| higouti | 2009/02/10 9:25 AM |
♪higoutiさん

せんとくんに遭遇したら半泣きで逃げるかも。
でも見てみたい‥。

higoutiさんがこんなにも奈良に所縁があるなんて、なんだか感動です。
そうなんですよね、京都と違って色味が少ない。その分、自然のチカラが強い気がします。

そうそう!「森」の奈良漬けおいしいですよね。
酒粕までうまい。
お取り寄せという手があったか‥。

そして沖縄は盛り上がってるみたいですね。
さっきスポーツニュースで日に焼けた石井選手の汗が光ってましたよ。
我がベイスターズ内川はWBCで背番号24を背負うそうです。手のマメがつぶれてもバットを振っているそうな。
みんながんばってますね。

私もがんばらなきゃ。
絵の神様、そろそろ降りてきてくださいー。
| モコ | 2009/02/11 2:18 AM |
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学芸員
美術館や博物館で専門的職員として勤務する為の資格。採用は博物館などで行う試験を受ける。この職についた場合、資料の収集,保管展示、調査研究のほか、それらに関連する専門的な業務を担当する。資格の取得は、大学で博物館法に定める単位を全て修得する。試験による
| 資格取得・・・そして転職へ | 2009/03/06 2:24 PM |