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汽笛の音と秋の空
足が冷たくて、今日は靴下を履きました。

すっかり遅くなってしまいましたけど、くるりの京都音楽博覧会のことを少し書かせてもらってもいいですかな。

朝早く東京を出発して、京都に着くとお天気は雲の隙間から陽が射して明るくなってました。
天気予報はくもりだったはずだけど、予報はハズレかな、晴れて暑くなるのかな、と心配しながら会場の梅小路公園へ向かいました。
駅前から案内板を持った係りの方が立っていたり、会場へ向かっているような人達もたくさんいらっしゃって、流れに着いてゆくように迷わずに公園の入り口に辿り着きました。
歩いて10分くらいだったかな。

なにやら汽笛のような音が聞こえてきます。
梅小路公園って鉄道に関わりのあるところなんですね。蒸気機関車が展示されている場所もあるそうな。岸田君は電車好きですものね。

食べ物などの売店やグッズ販売の行列を横目に奥へと歩いて、やっとチケットとリストバンドを交換して入場です。
そこからライブ会場までの道もずいぶん長く、とても暑かったので入場の前に入り口近くの売店で抹茶ソフトを買って食べながら歩きました。本当に暑くて、冷たいソフトクリームを飲み込むように食べてもちっとも涼しくならないの。
でも抹茶の苦味が利いたおいしいソフトだったです。

途中、園内を大勢の家族連れを乗せた遊覧列車(?)が走っている近くを通りまして、見ると、その列車を押しているのは蒸気機関車ではないですか。SLってやつです。
ちびっこがこちらに手を振ってくれるので、うれしくて私も手を振っちゃった。
乗ってみたい。
さっきから聞こえていたのはこの機関車の汽笛でした。

ライブ会場となる芝生の広場はステージ真ん中から左右に分けるように柵が設けてあって、またその柵に垂直に設けられた柵でステージ近くはほぼスタンディングスペース、ステージ遠くにレジャーシート席なるスペースに分けてありました。
私と友人は迷わずステージ近くの方へ。
入場時に手渡されたライブプログラムが印刷してあるビニールのゴミ袋をおしりの下に敷いて体育座りで開演を待ちました。

関西のラジオ局FM802の方によるゴミなどに関する説明がありまして、いよいよくるりのお二人が挨拶に登場。和装です。
お二人とも黒っぽい‥浴衣なのかな、夏物の着物でしょうか扇子を片手に呉服屋の若旦那みたいです。
しばし、放っておいたらいつまでもお喋りし続けてしまいそうな雰囲気になってきて、はっと気づいたように最初の出演者ふちがみとふなとさんを紹介。京都の宝物ですとおっしゃってました。

女性ヴォーカルの渕上さんとウッドベースの船戸さんのお二人だけのバンドなのです。
楽器はほとんどウッドベースのみ、その音にとてもマッチした渕上さんの声は歌でありながら演奏するような感じに繋ぐように歌ってらして、それがとても素晴らしかった。
だいぶこらえていたのですが最後の「愛さずにいられない」で、私は泣いてしまいました。
少ない言葉の中に音の感情が混じり合って、ついでに自分の気分も混ざってしまって、なんとも、効いちゃったな。素晴らしかった。

その次がアイルランドの女性グループ、リアダンです。
たぶん、アイルランドの伝統的な曲を演奏なさっているのですけど、日本人の私でもどこか郷愁を感じてしまう音楽でした。
みなさんとてもお若い方達なのかな、なのに、ずっとずっと昔から演奏をなさっているような気がして、小さい頃から代々親しんで深く沁み込んだ音楽なのでしょうかね。
彼女達、とてもチャーミングでした。

その次、沖縄の「大工哲弘&カーペンターズ」のときにですね、みるみるうちに黒い雲がこちらにやってきて、大粒の雨が降り出しました。
ライブは構わず続行されたのですが、こちらは大慌てで手荷物をビニール袋に入れたりして、シャワーみたいな雨の中、ふっきれるように盛り上がりました。明るいお天気雨。
さっきまで暑かったので、気持ちいい。
大工さんが終わる頃、雨も小降りになりました。もしかしたら大工さんは物凄い雨男なのではないかしらん。
それにしても、突然の雨にもまるで動揺することなく、三線を抱えて歌っておられる姿に頭が下がりました。

そしてアメリカのジェイソン・フォークナーさん。
優しいアコギサウンドでまったり、立ったまま居眠りしそうになってしまったんですよね。寝不足と適度な疲労と大雨の後の安堵感もあったのでしょうか。
Coccoさんは、独特なお国言葉ではじめは聞き取れなかったくらいなのですが、面白かった。
京都へいらしたのが初めてで、ライブ前日のリハーサルは自分の番が終わったら観光に行ってしまったそうです。そしてライブ当日もぎりぎりまで観光をなさっていて、始めのほうは観てなかったなんて‥、思い切った発言。
沖縄と基地の微妙な関係、ジュゴンの話、頑張って弾いているギター、なにより強く響く歌声。よかったです。

この音博出演バンドはくるり以外はライブで拝見したことがありませんでした。
でも小田和正さんは、ちょっと前まで放送されていた夜中のライブ番組をよく観ていたので、どんな感じのライブをなさるのか、なんとなく見当がついちゃっうなと思っていたんです。
だけどもだけど、あの歌声に改めてしびれてしまったのでした。
なんなのでしょうね。小田さんが歌い出しただけで、熱い涙が溢れてきちゃうんですよね。声に秘密があるのかな。
テレビやCDもそれは素敵なのですが、生で聴いてもっともっと「うわあ‥」っとなっちゃうのは、なんか、悔しいくらいマイッタです。

ここで、くるりのお二人も登場して小田さんとセッションがあり、「ばらの花」なんかを小田さんに合わせてでしょうか音程を高くして演奏。
小田さんと岸田君が雨男とのこと。そういえばお二人の楽曲には「雨」というキーワードが多いような気がします。
そしてまた雨脚が強くなってまいりました。

タラフ ドゥ ハイドゥークス。
ルーマニアの、まったくカッコイイ、濃いいおじさま達のもの凄いバンドでした。
ジプシー音楽。
早弾きって、ヘビメタだけじゃないんですね。いえいえ、もっと早いかも。
なぜか昔好きだったレ・ネグレス・ヴェルトを思い出しました。当時観た彼らのライブは本当に楽しかったんですよねえ。
残念だったのがこの時、日も暮れてきて雨は本降り、もう寒さと疲れでかなりしんどかったのです。もっと自分が元気なときに聴きたかったな。
でも途中、Coccoが踊りながらステージを横切り、岸田君もCoccoに無理矢理引っ張り出されたのかちょと恥ずかしそうに横切ったりして、大笑いしました。

最後はもちろんくるりです。
他の方のライブ中、雨が降りだすたびに舞台裏でタオルを持って右往左往していた若旦那の姿が見えていたのですけど、出てきて「僕らはいっぱいいっぱいです」と。
この頃には雨もほとんど上がって、落ち着きました。
ステージ上は先日のツアーライブの面々だったのかな。今回も工夫を凝らした演奏で、手作りっぽいあたたかさも感じられる、いい音を聴かせてもらえました。
この日二度目の「ばらの花」も良かった。
(余談ですが、この夏よくラジオなどで耳にしたメイレイ「BUILT TO LAST」のイントロを聴くと、私はいつも「ばらの花」を思い出してしまうのですけど、どことなく似てませんか?)

梅小路公園は住宅地がすぐ近くにあるので、あまり大きな音を出さないように考えられたライブだったそうで、ドラムセットもなかったし、エレキギターも小田さんの時にセミアコが一本つかわれたかな、それくらいでした。
そのかわり、汽車の汽笛が聞こえて自然と音楽がなじむ、気持ちのいいライブだったと思います。
あと、エレキベースの代わりに大活躍していたウッドベース、あの音はいいですねえ。指で弾いても、弓でなでても素敵な音色。
弾いてみたいな。

雨で手のひらはふやけてシワシワ、髪も服もずぶ濡れになったけど、「このくらいの雨はかえっていい思い出になるよ」と小田和正さんもおっしゃっていたとおり、私がおばあちゃんになっても語り草にしそうなくらい、いい経験ができました。
最後まで読んでくださってありがとう。
| 音楽 | 19:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
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